浜比嘉島の塩工房からは海岸にもおりられるようになっていたので行ってみた。
塩を作る場所ということでもちろん海はきれいなところだったのですが、結構砂浜に植物が入っていました。
海水に頻繁に浸からないところで風がある程度しのげるところにハマゴウの群落ができていました。
ハマゴウは北海道を除く海岸で広くみられる植物ですが、近年北海道でも見つけられていてその分布が広がったようです。
果実がコルク状になっていて水に浮き、海流で浜辺に拡散され増えていきます。
またぱっと見草のように見えますが低木で砂の中に幹が埋まっていて、複雑に根が入ることから砂防目的で植栽されることもあるとか。
砂浜ということで水はけが非常によく保水性も保肥性もない上、他の植物では塩害で育たないような過酷な環境で育つハマゴウ。
浜香とかいてハマゴウだそうで、線香の原料としてその葉が使われたそうで葉や果実からは芳香がします。
そういえばイチゴ農家が肥料をかなり絞ると香りがいいイチゴができると言っていたのを思い出しますが、肥料が少ない環境で育つとそういった香りの成分が強めに出るのだろうか。