沖縄県の新しい取り組みを紹介してきましたが、そもそも道路緑化帯って何のために設けられているのでしょうか?
調べてみたところ国土交通省の道路緑化技術基準というものが定められており、その中で次のように紹介されています。
道路緑化にあたっては、道路交通機能の確保を前提にしつつ、美しい景観形成、沿道環境の保全、道路利用者の快適性の確保等、当該緑化に求められる機能を総合的に発揮させ、もって、道路空間や地域の価値向上に資するよう努めるとともに、交通の安全、適切な維持管理及び周辺環境との調和に留意しなければならない。
ちょっと分解してみます。
道路交通機能の確保
これは道路に付帯するものですから当たり前ですね。道路緑化帯として設けられたと思われる場所が交通機能を邪魔しているというケースは稀かもしれません。
ただ、沖縄県でアンケートを行った際に道路標識が雑草で見えずに危ない思いをしたことがあると答えた人が多かったので、その繁茂している雑草が緑化帯だとしたら問題ですね。
美しい景観形成・沿道環境の保全・道路利用者の快適性の確保
これはどうでしょうか、守られている場所の方が稀な気がします。
ひどいと植樹された植物が雑草に駆逐されてしまっている箇所も目にします。
とても美しい景観形成・沿道環境の保全・道路利用者の快適性の確保が出来ているようには見えませんね。
道路空間や地域の価値向上に資する
上記のように雑草が繁茂してはとても価値向上とはいえません。
沿道緑化帯があることでむしろ環境が悪くなっている
管理が行き届いていない沿道緑化帯は雑草が繁茂し、新設されたときはきれいだった植物も雑草にのまれ、雑草が繁茂したところにはゴミが投棄される。
とても周辺環境のプラスになっているとは思えませんね。
管理できない緑地はアレルギーを引き起こす花粉の飛散、そして病害虫の温床になります。
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