クロバエについて考えてみた

鳥インフルエンザを伝播する生物としてクロバエが怪しいと考えました。

鳥インフルとクロバエ

ハエといえば冬場はあまり見ないかもしれませんが、このクロバエは冬期も成虫で活動しています。

クロバエ(参照元:九州大学 衛生昆虫学研究室)


クロバエはどのくらい生息しているのか?

鳥インフルエンザが発生した地域で調査を行った結果、マーク・リキャプチャーによる推定ではありますが1km四方で大体10万匹くらいとのことです。


クロバエの移動能力

彼らは非常に長距離を飛ぶ能力があり、大陸から直接渡ってくることも確認されているそうです。

そうなれば渡り鳥が鳥インフルエンザのウイルスをもってきてるのはもちろん、そもそもこのクロバエも持ってきているんじゃないか?!という考えもよぎりますが・・

その点については鳥インフルエンザが発生した地域のクロバエを集めて調べた結果、発生した鶏舎や野鳥が死んでいる場所から1km以上離れるとかなりウイルスを保持している固体がなくなることからこの可能性は低そうです。

1日に移動する距離としては大体2km程度と言われています。


クロバエの習性

それだけの飛翔能力を持ったクロバエですが、目標とする餌場にいきなり長距離飛んできて降り立つことはほぼないそうです。

実際には目的地の近くに一度降り立ち、そこで少し休んでから目標物に降り立つようです。

つまり鳥インフルエンザでいえば、鶏舎の近くまでは一気に移動するが、鶏舎近くで一度休むということです。

休む場所は傾斜の壁などでも休むことはあるそうですが、一番は雑草や植え込みなどを好み身をひそめるよう。

専門家の方に聞くと草種による違いはありそうだがそこまではまだ調べられてはいないとのことでした。

ここで注意したいのは人が植えた植え込みであろうと、雑草であろうと植物であればクロバエたちにとって絶好の休み場所になるというものです。

そんなに長距離を一気に飛ぶことができるクロバエたちですがいったいどの程度遠くから餌場となる鶏舎を認識できるのか?これも気になるところですがこれについても明確にどの程度とはわからないそうです。

しかし、2kmほど離れたところから日が沈むとともに蚊が牛舎に飛翔してくるという調査結果があるということですから、少なくとも1km2km先からは感知できるのではないかということでした。

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