スギナは敵か

駆除が厄介な雑草と言われ浮かぶ雑草はいろいろあるかと思いますが、数ある雑草のうちスギナを思い浮かべる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

何が厄介かというと深い根、多くの草本類はせいぜい根の深さは15cm程度。

しかしスギナは1m以上の深さまで根が入る。

さらに除草剤が効きにくい。

実はアメリカの方でも草刈り機で刈り取れないとして問題となっていた。

実際刈り取りをしてみたところ自走式草刈り機のカバーで押し倒れ刈り取れなかった体験も私自身あります。

さて、このスギナですが、秀品率が良い、いわゆる良い畑では生えてないことが多いです。

それはなぜか?

確かに根は深いのですが、地上部を見ると葉の面積は小さく、背丈も大きくならない(アメリカのはかなり大きかったですが)ため光合成競争に負けてしまいます。

他の植物が育ちにくい場所では旺盛に繁茂しますが、ほかに植物があるところではあまり出てこないこのスギナ。

なぜかというとその理由の一つに土壌中のアルミニウムイオンの存在があります。

アルミニウムイオンは植物の根の伸長を阻害する物質ですが、スギナには効かないため結果としてスギナだけが繁茂する。

そういう状況になるわけです。