再生二期作、ひこばえで手間いらず米を二回収穫

先日宗像の方へドライブに行った際に見かけたこちらの田んぼ。

遠見ではまだ収穫されてないかのように感じた。

一見収穫前の田んぼに見える

基本的に収穫はどこも終えているはずなのにと近づくと、既に収穫が終わっていて、高さもひざ丈程度だったがこの気温の高さでまた穂をつけていた。

ひこばえについた穂

久しぶりに近くで観察したがすごい穂が実っている。

以前収穫後の田んぼは粗起こししておかないとイノシシたちの越冬に役立つ餌場になるのでひこばえは放置してはいけないと紹介したが、これだけ実れば再度収穫ができそうだ。

獣害への意外だけど大切な対策

調べてみると農研機構がすでに再生二期作として試験をしていた。

再生二期作では、通常の二期作で行われる二期作目の育苗や移植が不要であり、また適切な管理を行うことで通常の一期作に比べて増収も可能であるため、生産量当たりの生産コストの削減が期待できます。

と紹介されていて、試験では収穫量も倍近く取れたようだ。

苗を4月に移植し、地際から40cmと高い位置で一期作目を刈り取ることにより、切株に蓄積されたデンプンや糖等を利用することで再生が旺盛になり、一期作目と二期作目の合計でおよそ950 kg/10a(2か年の平均)の画期的な多収(福岡県の生産現場における平均収量は2021年と2022年の平均で482 kg/10a)が得られることを明らかにしました。

(研究成果)良食味多収水稲品種「にじのきらめき」を活用した 再生二期作による画期的多収生産の実現(農研機構プレスリリース)

流石に食味などは落ちると思われるが加工用などに使うには十分使えるのではないだろうか。

実際にこの再生二期作のお米を食べる機会があれば食べてみたい。