沖永良部に縁のある方からお土産でドラゴンフルーツをいただきました。
沖永良部といえば個人的には代々木ゼミナールに通った大学受験失敗仲間に同島出身の友人がいました。
彼は今何をしているのだろうか・・?
いつも笑って元気のいい、仲間思いのいい男でしたが、なかなか島らしい?豪快な男でもありました。
お盆に帰省するお金をパチンコで勝って捻出していましたが、彼が言うには福岡から24時間くらいかかるといっていました。
調べてみると、飛行機であれば福岡から鹿児島、もしくは那覇を経由していくルートですが、船だと鹿児島から17時間もかかるようです。
長い船旅も楽しいよと言っていたのが思い出されます。
さて、そんな沖永良部産のドラゴンフルーツ。
ドラゴンフルーツ、別名ピタヤ、と言われているサボテン科のサンカクサボテン等の果実をいいます。
ドラゴンフルーツの名前の由来
食用になる野生種はメキシコの亜熱帯高地の乾燥地帯にあるようなので中南米原産のようですね。
別名ピタヤと紹介しましたが、ピタヤの方がもともと称されていたようで、ピタヤとはアンティル諸島(キューバなどがある中央アメリカに位置する諸島)の言葉で「鱗のある果物」という意味。
商業栽培は19世紀後半からとされていますがベトナムではフランス人にもたらされ100年以上の栽培歴があります。
そのベトナムでは熟す前の果実が緑色であることから「タイン・ロン(緑の竜)」と言われていて、中国名は「火竜果」、この中国名から直訳的に販売名をドラゴンフルーツとしたのがそのまま一般的に広がったようです。
ドラゴンフルーツの味
見た目は真っ赤な色が多く中国名の「火竜果」というのもうなづけます。
果肉の色は白と赤が多いようで今回いただいたのは赤い果肉のものでした。
断面はゼリー状の独特の食感の果肉にゴマのような種がちらばっています。
味は南国のフルーツの割にさっぱりとした薄味です。
最近では水溶性の食物繊維が豊富に含まれていることから整腸作用、赤系のドラゴンフルーツはポリフェノールが豊富に含まれていることから抗酸化作用(確かに切った時に絵具?というくらいに濃い赤い果汁がたくさんでました)、果物の割に低カロリーで糖質制限中のスイーツにと注目を浴びています。
ドラゴンフルーツの生態について
熱帯性の植物で比較的低温にさえ気をつければ栽培は容易のようですが、霜が降りると一発で枯れてしまうようなので南西諸島を除く地域では今のところ栽培は難しいかもしれません。
ドラゴンフルーツはCAM型光合成植物と言われていて、サボテンのように砂漠などに特化した植物は日中に光合成をしようと気孔を開くと水分を消失してしまい枯れてしまいます。そこで水分消失が少なくなる夜間に気孔を開き二酸化炭素を体内に取り込むような特殊な植物です。
しかしこのドラゴンフルーツはちょっとかわっていて森林性ということで、森林に適応した結果一般のサボテンよりも高湿度の環境下で一番CAM性が認められたという記事がありました。
高湿度下であるならわざわざCAM型であること自体が不利な気もしますし、気孔は夜間に開くのか気になるところではあります。
さらに強い日差しや温度差が激しいところよりも、日差しはある程度和らいで、温度差もあまりないところがCAM性が一番強くなったということで森林に環境適応したちょっと変わったサボテンのようです。