奥出雲にて少し時間があったので櫻井家住宅にいってきた。
櫻井家といえば鉄師として知られていて奥出雲の地で鉄山業で活躍された方です。
地質図を見れば櫻井氏住宅があるところは地質図を見ると花崗岩となっていますが、住宅が接している内谷川や内尾谷川の上流はデイサイトとなっています。
デイサイトは深成岩の花崗閃緑岩に対応していてこの辺り一帯によく見られる花崗岩よりも若干有色鉱物が含まれる傾向にあると思われます。
近くに神社があったので立ち寄ってみました。
階段に積まれた石を見てみるとこんな感じです。
苔むしていますが、岩の色はピンクっぽい感じですね。
黒雲母はそんなに見られないのでおそらく住宅近くによく見られる花崗岩ではないかなと思います。
神社の側面の山肌の露出したところの岩はこんな感じ。
条件がよかったからでしょう、元の岩の色がわからないくらいにコケがついています。
このようにコケがつくことで岩がもろくなり砕けていきます。
櫻井家住宅の石垣を見てみても全体的にピンクがかった色で有色鉱物はあまりなく、おそらく住宅がある場所一帯によく含まれている花崗岩かなと思います。
Pingback: 田部家と岩石 – 株式会社ファームプロ