美味しいお米に凝っている友人が旅行にいったお土産で蛇紋岩米を買ってきてくれました。
蛇紋岩米、農業をしていない人だったらきっと、何て名前なんだ?!美味しいのか?と思うことでしょう。
しかし、農業関係の人であれば、これは!と思うはず。
蛇紋岩とはマグネシウムを豊富に含み、その表面にはモンモリロナイトなど粘土鉱物に覆われていることが多い。
北部九州は粘土鉱物が少なく、いくら腐食をいれても流れてしまって土づくりに苦戦する畑が多いのですが、このモンモリロナイトを腐食と一緒に投入することで土が徐々に団粒化されていく。
畑に元からこのモンモリロナイトがあれば腐食を投入するだけで土ができるメリットがあり、その周辺の土地は作物を育てるのにいい畑が多いはず。
JAたじまさんが「蛇紋岩米」という名前で売り出したのもこういったいい土で作ったということを連想させるためでしょう。
果たして、一般の方にどれだけ蛇紋岩といって通じる人がいるかどうかは謎ではありますが。
しかし、有機だからうまい!といって売っている有機農産物よりもよほど信用できるように思います。
有機農法は投入される資材が制限される農法ですが、この蛇紋岩米は土地、そこを構成する岩石を背景にしています。
複数個所に畑を持つ農家の方ならわかると思いますが、畑は日当り、土壌など様々な条件でいい畑と悪い畑があります。
いい畑は手があまりかからないにも関わらず毎年秀品がたくさんとれる一方で、悪い畑は様々手をかけるにも関わらず秀品率があがらない。
これは日照条件もありますが、土がどれだけできているか、これも大きく関係しています。
この土という点で蛇紋岩地域では比較的恵まれており、いい畑なのではないか?と想像がつく点。
さらに、この蛇紋岩米は山間の地域で昼夜の気温差など、美味しい作物が取れる条件が加わっています。
前置きが長くなりましたが・・・
美味しかったです。まさにおかずいらず。
豚肉なども一緒にいただきましたが、お米の味が美味しく、そのままか、塩で食べるのが一番おいしいという驚愕の結果に。
家族でいただいたのですが、5合が一回の食事で全てなくなってしまいました。
美味しい蛇紋岩米はJAたじまのオンラインショップなどで買うことができるそうです。