機械除草が好まれる理由

メガソーラーの草地管理、それも草刈りについて現在理事を務めさせていただいております「緑地雑草科学研究所」がインタビューを受け、記事になっておりましたので機械除草が好まれる理由というところにポイントを絞って要約して紹介します。

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本題です。

機械除草は刈払いによる地上部の除去の他耕うん機で地表部を耕す土壌耕うんがあります。

有機農家さんなどは定植後や発芽後、生育初期にレーキなどで軽く耕すと雑草をよく抑えられるとして実践されている方も多いのではないでしょうか。

機械除草とよく比べられるのが除草剤散布です。

除草剤散布に比べると機械除草は専門的な知識は必要なく、草の種類、生育期を選ばずいつでも実施でき、さらに実施後は一定の景観を作り出すことができます。

諸外国に比べると日本は雑草防除の歴史が浅いことから、専門的な知識を必要とする薬剤散布よりも機械除草が選ばれてきているのかもしれません。

さらに歴史的にも日本は先史時代から「草肥山」と呼ばれる田畑の肥料に使う草を採取する里山があちこちにあり食料生産を支えてきました。

その広さは全国で1500万haともいわれ、昔ばなしでいうお爺さんは山へ芝刈りに、まさにこれですね。

鎌で草を刈り、田畑にそれらをいれるのは大変な労力を要したと思います。

しかし戦後GHQが化学肥料を広め全国の草肥山は不要に、しかし草と鎌の長い歴史から草を刈り取ることに抵抗感がなく、刈払機の登場でかつてほどの重労働でなくなったことから今日でも機械除草が中心になっているのかもしれません。

加えて、薬剤散布はイメージの問題もあります。

日本人の気質的にも実施前後で効果がはっきりとしており、きれいに均一に刈り取れる草刈りがあっていたのかもしれません。