保温のはずのトンネル栽培が保冷になることもある

トンネル栽培は気温が低い時に農産物を守るのに良い栽培方法だ。

トンネル栽培

しかしこのトンネル、条件によっては外気温よりもトンネル内の気温の方が低くなることもあり得る。

ビニールなどで農産物を被覆するトンネル栽培は風(程度によるが)や低温から作物を守る栽培法だ。

空気の流れをビニールで遮断しているため外に暖められた空気がにげないことから保温状態を長く保てる。

こういったメリットのあるトンネル栽培だが、保冷状態になることもある。

それは放射冷却などで冷え込んだ明け方だ。

夜間冷え込むと日没後しばらくは保温状態が続くトンネル内も徐々に外気温と同じ温度になる。

明け方日が差し始めると気温が上がってくるがトンネル内は夜間の冷たい空気が外に逃げない為外気温より低くなることがある。

日中の最高温度は密閉状態の方があがるが、明け方の最低温度は穴あき、もしくは裾をあけたトンネルの方が高くなっており、最低気温を少しでも上げておきたい場合は完全密閉ではなく裾をあけておいた方が効果的なようだ。

こちらは実際に穴あきと穴があいていないビニールでトンネル栽培し温度をはかったデータとなるので参考に(菜園ナビより引用)

Hは最高気温Lは最低気温

Hは最高地温Lは最低地温

トンネル内外の最低気温の比較、トンネル内の方が低いのがわかる