霜柱と土づくり

千葉の友人が霜が降りて霜柱が立っていたと投稿していた。

霜が降りて霜柱、というけれど実は霜と霜柱は別物。

霜は空気中の水蒸気が昇華し凍ったもので、霜柱は地中にある水分が凍ってできたものだ。

霜柱ができるメカニズムだが放射冷却で地表温度が0℃以下になると凍結が始まる。

それほど冷えた時は地中は地表よりも暖かい場合が多く、土壌水分も多くなっている。

地表付近で凍るとその地中の水が毛管現象で吸い上げられ、氷の下側に水分がつき凍り徐々に氷柱が伸びていく形になる。

これが霜柱だ。

なお、この土壌水分がうまく地中で動くかどうかも霜柱ができやすいか否かに関わっていて、砂質土は霜柱ができにくく、この友人が住んでいる千葉など関東ローム層の黒ボクではできやすい。

団粒構造が発達した土壌は適度に水分を含むし、団粒の間は空気や水の通り道になっているので霜柱はできやすいのかもしれない。

そうであるとすると霜柱ができやすい畑は農産物の栽培難易度が低い畑である可能性も高い。

が・・霜柱ができると土が浮くので定植直後や種まき後に発生すると枯れる原因になる。