品種から流通、生産現場を考える

先日タキイ種苗さんに見学へ行った時に試食でいただいたミニトマト。

菜園ナビのイベント【タキイ農場秋季研修会】に参加してきた

試食でだされたミニトマト4種

左側のは3色のミニトマトで品種、色による違いを楽しんでもらうというものです。

複数色のセットは今までも何度か見たことがありましたが・・右側のミニトマトはなるほど!と思いました。

こちら、ヘタがついていません。

収穫時にヘタを落としてしまった規格外品ではありません。

ヘタがない状態で流通させることを前提に開発した品種だそうです。

実際、トマト農家さんはヘタがないとそれは「トマトではない」といいます。

収穫時はその点を注意して収穫しますし、アルバイトで初めての方が来た時は絶対にヘタを落とさないでください。

ヘタが落ちた瞬間それは商品ではなくなりますと言われます。

トマトの収穫時に農家さんが気を付けていること

そういった農家さんたちの苦労を種苗会社としてわかっているため、あえてヘタをつけずに流通できるようなミニトマトを考えたとようです。

こちらの品種ですが、単純にヘタがないわけではなく、スナック感覚で食べられるように食感や皮の厚さなども考慮されているとのこと。

まさに消費者の食べる時のことを考え、生産現場の苦労を改善し、流通面もかえていくという種苗会社の努力が見て取れる品種だなぁと感じました。