多くの業種と異なり農作業は1年を通して均一に労働時間が必要なものでもなく、植付や収穫などある一定の時期に集中的に人手を要します。
そういった点ではある程度計画的に人を確保するということができそうではありますが、産地となるとそうはいきません。
隣近所多くの農家が同じものを育てているような産地であれば、人手が必要な時期が重なりますし、そういった地域はそもそも過疎地域で労働力の確保自体が難しいこともよくあります。
そこで北九州市が現在取り組んでいるのは農作業サポート制度です。
新規就農を目指している人ではなく、一般の方で日中時間がある方にスポットで農家の手伝いをしてもらおうというものです。
ただ、全くの素人がいきなり農家のところに手伝いにいっても農家は教えるのに時間をとられ生産性が下がってしまうという問題があります。
その問題を解決するために市ではあらかじめ農家の元に手伝いにいってもらうサポーターの方へ農業の基本的なこと、農作業についての知識などを教える場を設け、ある程度学んだ方が農家の元に手伝いにいく。
そのような取り組みをしています。
先日はナスの収獲と切り戻し、葉かきについての講義を行ってきました。
座学と実習と両方を行いますが、実習では圃場にでて、それぞれ一本ナスの株を担当してもらい、収穫と切り戻し、葉かきの作業をしていただきました。
特に切り戻しでは主枝を落とさないよう気を付けて、主枝がどれかを見極めること。
ナスが太るために必要な葉はどれかを一つ一つ確認しながら作業にあたってもらいました。