夏場の農作業は熱中症などにならないよう、早朝や夕方に行う人がほとんどだと思います。
気温が高いだけでなく強い日差しは体力をかなり消耗します。
この強い日差し、ヒトに厳しくもありますが野菜たちにもかなり影響があります。
こちらはカボチャの果皮に強い日光があたったことでできてしまった日焼け。
日焼けが生じてしまったカボチャはもちろん食べられますが、そこから傷みやすく保存性が劣ってしまいます。
これは外気温が高く日光があたることででんぷんが糖に変わる反応が進みその部分だけ熟してしまうような感じになることが原因と思われます。
そこでカボチャをこの日焼けから守る方法はヒトと同じく日陰を作ることですね。
カボチャを作る農家さんもこの日焼け対策は行っていて新聞紙で行う方が多いようです。
しかし新聞紙は長時間降雨などにさらされると劣化して破れたりして効果がかなり落ちてしまうこともあります。
そこで鹿児島県の農業開発総合センターからテープを使った方法が紹介されていました。
これによると、1反あたり2,000円程度の資材費で、従来の新聞紙を使って日光から守る方法と比較して作業が容易なことから40%ほど省力化されるとのことでした。
使用した粘着テープは表面が白で裏が茶色のもので、光透過を大幅にカット(73~90%)、無処理のものにくらべて果皮の温度は3度ほど低くなったそうです。
粘着テープによっては糊が残るものもあるので種類の検討は必要とのことでした。
日焼け防止の作業で手間がかかっている方は是非ご参考にされて下さい。