冬場行う畑の作業に寒起こしというものがあります。
スコップなどを深く差し込み土を起こしていきます。
耕して均す必要はなく、粗い塊のまま土を起こしていきます。
様々効果がありますが、今回は寒起こしで害虫が退治できるのか?という点を見ていきます。
一般に土の中は地上と違って温度が一定になりやすく、地表面から15cmも掘るとかなり気温差を受けにくくなります。
そこで、気温差の激しい冬場は地中で越冬できる個体は土の中に潜りますが、これは地上よりも地中の方が過ごしやすいからですね。
それでは地上と地中でどの程度さがあるのかというと面白いデータをとっている方がいらっしゃいました。
地温は地中10cm程度のところにセンサーを埋めてのデータのようで、菜園ナビのユーザー様が記録を付けておりました。
一日に一度早朝に最高最低温度計を用いて計測されたものですが、ご覧のように地温よりも外気温の方が暖かくなっていることがわかります。
冬期寒くて越冬できない虫たちは土の中に避難するのもこの数値をみれば納得ですね。
こうしたことからも耕す、というよりも掘り起こしてできるだけ多くの土くれの表面を外気に曝して温度を下げることで虫たちの越冬の阻止できることがわかります。
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