北海道の秋まき小麦

飛行機から見ると落葉している樹木ばかりで緑がほとんど見当たらなかったのですが、降りてみると所々畑にきれいな緑色の植物を見て取ることができました。

北海道出張

北海道の秋まき小麦

秋まきの小麦畑です。

本当に小麦以外はこのような鮮やかな緑は少ないためかなり映えますね。

調べてみると北海道の秋まき小麦は栽培期間がものすごく長い。

九州では水稲の裏作で作られる小麦が有名ですが、大体11月下旬から12月上旬に種まきし、5月下旬から6月上旬に収穫されるのに対し、北海道では9月中旬ごろに種まきをして、冬場の雪に耐え、収穫は7月下旬から8月上旬にかけて、何と10~11カ月も時間をかけて生育するのです。

雪に耐え、とはいっても実は雪の下は温度が0度前後に保たれるので雪上よりも温度は上がっており、麦も越冬できるのです。

これが雪が降らず、気温だけが下がっていくとさすがの麦も何らかの障害が出てしまうのではないでしょうか。

北海道と九州では小麦の品種も大きく異なるでしょうし、栽培環境が全然異なりますのでその用途も違うようです。

主に北部九州で育てられる小麦はそうめんやうどんなど麺類に向いているようで、パンに使われるような小麦は北海道のものが向いているようです。