田んぼにレンゲがある風景

だいぶすきこまれてなくなってしまっているところも多いですが、先週末レンゲが咲いている田んぼを見つけました。

田植え前の今の時期はこうやってレンゲが咲いている田んぼをみることができます。

レンゲは緑肥作物といって肥料になる植物です。

肥料袋にかいてある10-12-8など数字が3つ並んだものはそれぞれN-P-Kと窒素・リン酸・カリの含有率を示しています。

数字は重さ当たりの割合でパーセントで書いてあるので・・・上の10-12-8であれば10㎏袋なら窒素1kg、リン酸1.2kg、カリ0.8kg含まれているということです。

この窒素・リン酸・カリのうち窒素は実は空気中に存在していて実に空気の8割近い成分が窒素です。

その窒素を植物が使える状態にしてくれるのがこのレンゲ。

レンゲの根にいる細菌が空気の中に含まれる窒素を肥料として土に蓄えていってくれるのです。

だから田植え前の今の時期にレンゲが多くみられるんですね。

なお、肥料として与えられる窒素もどうやって作っているかというとハーバー・ボッシュ法といわれる製法で空気中の窒素からアンモニアを作り肥料を製造します。