先日通っているアグリガーデンスクール&アカデミーの夏合宿で撮影した時の一枚。
うっそうと茂った木々。
高い木はどうやって水を吸っているんでしょう??
木の上に自分がいたとして・・・地面の上においたコップに長いストローをさして中の水を飲むのはすごく疲れそうです(そもそもできるのか?!)。
できたとしてもすごく疲れそう・・・それでは植物はそんな疲れることをしているのか?
木に限らず植物はどうやって水を吸っているんでしょう。
一つは大気の力があります。
大気の力、と言われてもぱっと思いつかないかもしれませんね。
空気にも重さがあります。空気の重さはダイキンさんのHPにわかりやすく書いてありましたのでそちらをどうぞ。
お風呂に入っているときに風呂桶の中にお湯をいれて、ひっくり返したまま上に引き上げる。
風呂桶が湯面より上に来ても中にはお風呂のお湯が入ったままですよね?
これは大気の力が関係しています。
空気の重さが水面より上に出ている水の重さに勝っている為中に水がたまったままなんですね。
それでは桶がどんなに大きくてもいいのかというとそうではありません。
空気の重さと水の重さ、水の方が重くなった時点で桶の中に空間が生まれます。
もはや桶とは言えない大きさですが・・・
つまり植物は大気の力を使って水を押し上げているんですね。しかし図にある通り大体10mを超えると水は空気よりも重くなってしまって上の方は真空になってしまうため水を吸い上げることができません。
しかし10mを超える木はたくさんありますね。
そこでもう一つの力蒸散です。
蒸散とは中学校の時に理科で習った気孔という葉っぱについている器官から水が外に出ていくことをいいます。
木(植物)の体の中には水で満たされたストロー(道管)があり、その先は気孔につながっています。
気孔から水が外に出ていけば、外に出ていった分だけ地面から水を吸い上げる、ちょうど人がストローで水を吸うのと同じ感じで吸い上げていくんですね。
この蒸散の力が強力で大体130mほどの高さまで吸い上げることが可能なのだとか。
世界で一番高い木はセコイアメスギ、アメリカのカリフォルニア州にあるレッドウッド国立公園にあるHyperionと言われる木で115.61mとか!!
ちなみに現存する高い木ベスト10はすべてこのセコイアメスギでそのうち1~3位はこのアメリカのレッドウッド国立公園にあるそうです。