GAPの生まれた背景から今後の農業を考える

新幹線だと昼からの日帰りでもそんなにきつくないですね。

昨日は鹿児島に農業経営塾の講師で行ってきました。

かごしま農業経営塾

GAPそのものの説明も少し行いましたが、どちらかというとGAPがどういった社会的背景から求められ作られたかという点をお話ししました。

雨がよく降り、海が近い日本ではおそらくGAPのような考え方は生まれなかったのではないかなと思います。

GAPが生まれたのはヨーロッパ。

雨は日本ほど降らず、海まで遠く、地下水が汚染されやすい上に他の国と陸続きになっていて河川は様々な国を通ります。

そこで農地は環境を汚染している汚染源である。という考えが生まれます。

それでは農地に投入するものの記録を取り、上限を決めましょうというところからGAPが生まれてきました。

日本はというと海がほど近く、農地に投入した資材は大量の雨ですぐに海まで流されてしまいます。

海まで到達すれば希釈される上、金属などは塩になって沈殿するので問題が露見しにくいのです。

環境が違うところでうまれたものをそのまま適用するのは難しいですが、GAPはこの20年ほど繰り返しアップデートをしてきています。

自分の圃場そして経営を見直すには非常に良いツールなので認証を取る取らないは置いておいて一度目を通しておくのもよいかと思います。