原体験

30年40年前は親戚など近しい人が農家だったという人も多かったのではないでしょうか。

私のところもそうでした。

しかし農家は儲からんから会社に勤めに出ろと言われ育ってきました。

同じような経験をした人も結構いるのではないでしょうか。

理由の一つに機械化が進み一人で管理できる圃場の広さが大きくなったことなどから人手はいらなくなり減ったということもあるでしょう。

機械化が進むと大量生産が可能になり、農産物の価格は下がります。

それは同時に山間部など大量生産できない地域は価格を下げることができず、競争力を失ってしまうことになってしまいます。

実際に私の馴染みの田舎は山間部にあったことから今ではこの通りです。

地域の農家はほとんどが私のところと同じく儲からないから継がせないとしたため山が荒れてしまいました。

もちろん畑として農産物を作る機能はありましたが、子供のころ山に入っていた自分はそこで植物や昆虫などと触れ学ぶこともありましたし、学校でつらいことがあったときも田舎にいけば全く違うコミュニティに入ることで癒されもしました。

このようなことが経験できる場が減っていってしまっているのは残念に思います。

そこでFarm Producers、頑張っている農家が儲かる社会を実現したいと考え会社を立ち上げました。

少なくとも儲かっていれば、儲からないから勤めに出なさいと言われていたこの山の集落は荒れることはなかったでしょう。