北陸の発酵食文化

先週末より雪の北陸へ初めて伺ったのですが、気候が違うと食べるものも異なる。

単純に呼び方が違うものもありますが、調理法というか処理の仕方も初めて知るものも。

今回食べたものの中でも初めて食べたというのがこちら。


へしこ

北陸、特に福井では魚の糠漬け文化があり、サバの他、フグを卵巣ごとつけたもの、イワシやニシンもあるようです。

フグは毒が気になりますが、塩と糠による時間をかけた化学変化で無毒化しうまみを引き出すという。

今回いただいたのは一番メジャーなサバですが、お店の方に「さしみ」「焼き」「茶漬け」を聞かれたが、初めて食べるならと「焼き」をお勧めされ「焼き」でいただきました。

他の地域ではなかなかみられないこの魚の糠漬け。

そもそも北陸地方では糠や麹を使ったものが多く発酵食品が多いようです。

豪雪地帯であることから冬季の保存食を作る必要があり、さらに米どころでもあったことから糠は大量に手に入り糠漬け文化が根付いたのでしょうか。

自然環境を利用して営まれる農業、そしてそれらを元に食の文化が各地域で発展する。

地域が育む独自の食文化は面白いですね。